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Kokone-works

好き放題に、「お酒を飲んだ勢いで」。 サークル活動、はじめました。「ここだけネバーランド」というサークルの主催です。 

 スノーピアサー(ポン・ジュノ監督)


 ビデオ視聴。あっという間に上映回数が減らされて劇場に赴けなかったのは失態でした。 ◇ 科学薬品の散布によって全土が永久凍土と化し、人類の大多数が死に絶えた地球。そこに、かつて構築された、世界を取り結ぶ路線上に、わずかな生き残りを載せた一つの列車が走るようになってから永らくが経過。車内はあらゆるものの数が統制された管理社会を形成し、エンジン・食糧施設を有する前部から後方にかけて、格差社会も形成された。下層階級たる後方車両の乗客によるいくどかの叛乱が起きたが、これまでそのすべてが失敗している。そのさなか、主人公は機をうがち、ついに物資がそろい、反乱を起こす。 ◇ 全編英語・フランス語・韓国語(そして日本語)が彩る国際色豊かな作品ですが、根本の部分は純然たる韓国映画です。ソン・ガンホがいつものポン映画のキャラで活躍するってのもそうなんですが、極めてその意匠が強い部分は子どもは大切にするものといった韓国映画に通底する根本的なテーマですね(ラストシーンですら象徴的)。プロテイン・ブロックの正体など、『吠える犬は噛まない』の「犬は傷つけてません」とかのポン監督の好むブラックユーモアも健在。 何故か日本人の描き方が極端で(フォローしとくと、ポン監督は韓国人に対してもも極端な描き方をします。ただし、今回の映画にドロップキックはありません。斧やナイフでの攻撃は出てきます)、下層階級の日本人は仏像に祈りをささげていたり、何故かアジア人の兵隊が日本兵みたいな恰好をして出てきたりとか、そのわりには寿司をきわめて特別な食べ物として扱ってたり、テコ入れでそういう要素を盛り込んだなら、向こうの人にとっては日本は“そういう”象徴に見えてるんだろうか。など思ったり。 ◇ ところで、『ハンガーゲーム』とかでもそうですが、やたらと管理社会下にある近未来における移送手段が列車(それも寝台車のような列車)が海外の映画で好まれるのはなぜなんだろう?