Kokone-works

好き放題に、「お酒を飲んだ勢いで」。 サークル活動、はじめました。「ここだけネバーランド」というサークルの主催です。 

THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSERY WE ARE M@STERPIECE!!

大阪8月2日公演を皮切りに、東京公演千秋楽の10月5日まで駆け抜けた9周年目のアイマスライブ。アケマスから映画・OFAに至るまでの、そして9年以上続いた765メンバーの活動、これまで培われてきたアイマスの、765プロの歴史・財産すべてが惜しげなく次々投入され(それもあって初回公演の段階で4時間あったものが千秋楽ではなんと休憩なしで5時間30分!)、わけても千秋楽公演はSSAはもとより、ZONEの解散ライブすら遥かに圧倒的に凌駕した、今年のベストライブであることはもちろん、少なくとも人生十指には入る公演と断言できる、最高という言葉では収まらないレベルの神ライブでした。ああ、これが一度きりのメディアであることが恨めしい!

 

演出に浅野さんが加わってからのアリーナの広さを駆使した演出・イルミネーションの進化よりも、ステージを前方のみに配置し、花道やトロッコを排し、ジャンパーを使わず、ダイナミズムを完全に役者の演技とバンドの演奏に任せ切ったこれは、原点であった6thライブまでのステージの踏襲を優先し、奇天烈な仕掛けに依存せず、役者が衣装と重力に縛られた身一つでここまで人を惹きつける極地に、とうとうたどり着いた。夢を見てるみたいでした。

はらみーにえりりんが伝染したり、あさぽんお・も・て・な・し(TOKYO)だったり、みのりんとの誓いだったり、『my song』、『初恋』、『蒼い鳥』(2日目に披露されたM@STER VIRSIONは1stライブで歌われたバージョンで、そしてだからこそ……)、『約束』(この『約束』が、単なる『蒼い鳥』のアンサーにとどまらない、これまでの765プロの歴史を包括した号泣必至の曲となりました。でもいつか13人そろったものが聞きたい)だったり、くぎゅの「いつまで伊織をやれるかわからないけど」からのえりりんミンゴス「これから先の10年」とか、一言一言が胸に響くものでした。

思い出すだけで涙せざるをえないような万感こもるものに、言いたいことは山ほどありますが、1週間たった今でなお正直平静が保てないのでもう少し待ってほしいのです。

 

で、「これぞ765プロ」というスローガンが掲げられたこの公演、過去の曲が思わぬ形でフィーチャーされることが多かったです。大阪2日目、『Kosmos,Cosmos』が来た瞬間、たぶんこのライブのつむぐ、メンバーが歩んできた過去のすべてと向き合い、そして未来へ進んでいくことという、本当にライブで類を見ない、というか、簡単に見せることのできない、物語性のきわめて強いツアー公演になりました。それを、最も引っ込み思案な雪歩から歩ませたのも、東京2日目に至らしめた要因であるといえます。イメージを塗り替えて、という言葉を改めて重く感じました。(そして、ここに「あの日あの時あの場所であずみんが『First Step』を歌った」事が重くのしかかるのである)

 

たぶんみんな『約束』あるいは『アクセルレーション』が今回のハイライトと思うかもしれませんし、みのりん連れてこられたにも関わらず、飲まれるどころか、後半もまったく乖離のない世界観を維持しつづけたこと、『9:02pm』『my song』あたりで泣いたって人もいるかもしれないんだけど……。一応私は千早担当であるのですが、それを前提においても、さきほど過去のすべてと向き合う、と言いましたが、今回一番胸に響いたのは、やっぱりえりりんが『太陽のジェラシー』を歌唱したことなんですよ。

その理由を述べる前に、ちょっとここで動画を紹介させて戴こうとおもいます。

www.nicovideo.jp

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そして、これ。響(ぬー)ver.

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2日目ソロパートで一番最初に……そしてツアーを通して初めてこの曲を歌唱した……ってのは、オチの『約束』につなげ、9thの中に「アイマスの歴史(“今までの全部”と読みます)」という物語を構築するライブ全体のカラーを決めるための一番最初の段取りとして、えりりん自身に最初に与えられた曲を歌唱し、最高のスタートをきるためなのかなと思ってたのですが 、実は最後のMCで全然違っていたのだということに気づきました。

うろ覚えですが、えりりんは『約束』後、最後の全員のMC、トリ中のトリで涙をこらえながらこうおっしゃっておりました。

「(大事なことなので言わせてください、)“天海春香役の中村繪里子です。これまでずっと春香を演じてくることができました。本当にありがとうございます。

 アイマスに出会ったなかで、春香でいつづける中で、いままで春香に申し訳ないと思ったことが何度もありました。

 (春香に対して)私の力量がたりてないから、春香の足を引っ張ってるんじゃないかってずっと思ってたし、レコーディングがうまくいかなかったり、春香が初めてライバルとして響に出会ったとき、響に完璧なパフォーマンスを見せつけられた時、春香にすごく「うらやましい……」と思わせてしまったかもしれない。それで立ち止まってしまいそうになったことも何度もありました。

 けれど、その度にたくさんチャンスをいただいて、皆さんの顔が見れて、そしてそれを765メンバーと共有できたからこそ、あきらめることも、くじけることもなく、今日までやってこれたと信じています」(ちなみに、このえりりんの文章を泣きながら書いているのは秘密)

彼女にとって、かつての自分は、春香にとっての足手まといかもしれなかった。それが彼女にとっての苦しみでもあった。でも今。ムビマスの中での台詞、「私は、天海春香だから」。本当に穏やかに、しかし胸を張って春香が最後に発したこの台詞は、同時にえりりんの思いでもあったと思います。9年間、ときに馬鹿にされながらも春香でありつづけ、その結実を、春香が苦手とする、そしてえりりん自身も歌いこなすことに困難を極めたこの曲を、今歌うことで、10年がかりで、えりりんと春香は、と胸を張って屈託なく笑い合って向き合うことができたのかもしれない。そう感じます。

まだ続きます。「映画のセリフでもあったけど、「考え方は人それぞれでいい」って思う、それを春香に教えてもらった。アイマスという大きなものに愛情を注いでくれるということは、ここ(全国の9th会場)にいること、ゲームを通してメンバーに触れること、ラジオを聞いてくれること、すべてがそうです。(いろんな背景を持つPたちが)それ自体でいてくれたら。みんながいてくれることが私にとっての“プロデューサーさん”だから!

 

 えりりん、これまでずっと春香でいてくれて、本当に、本当に、ありがとう。

  

えりりんの話ばかりになってしまいましたが、まだ続きます。えりりんミンゴスに告げたラストのMCが素晴らしいので、うろおぼえ抜粋。

アイマスのオーディションを受けた時、「趣味・特技はなんですか?」と審査員の人に訊かれて、私は答えられずに、逆に聞き返したんですよ。「趣味・特技の定義はなんですか?」って。そしたら、審査員の人に「あなたが10年以上続けてきたことは、立派な趣味・特技と言えるでしょう」って言われました。まさしく、アイマスにかかわって10年が経ったわけですが、これって私の趣味・特技はアイマスってことだよね、って」

さすがに参加者全員わきまえているだろうけれど、えりりんミンゴスは一番最初の可動前のイベントで歌唱したメンバー(正確にはもうひとりあさぽんがいたけれど)です。だからこそ、この二人がステージの最後に残したこの言葉は重たくてそして最も幸福な言葉なのです。

困ったことに、ライブ中は疲れにごまかしをきかせたものの、もうこの文章を書いている今の私のまなこは栓を抜いた風呂桶のごとく。でも一方で、このラストライブのような勢いに、あがりすぎたハードルに、これを凌駕するライブをやれるのか?という不安もなくもないです。しかし、これがげに恐ろしいのは、13人そろわずして、これをやってしまった、ということです。まだ2回の変身を残しているのですよ……。

で、マチアソビでえりりんが、このライブを受けたファン「10年たってもアイマスを続けてくれますか?」という質問にえりりん「約束します」というコメントを残されました。いままで見てきたこと、信じてきたものは決して間違いじゃなかった……。すべてのPはBDが出たら必聴。間違いなく歴史にのこる公演です。断言します。

 

 

 

 

で、あとは文句。うん、すべてが完璧なのに文句があるのかっつたら……あるんだよ。それもキャストとかスタッフに対してじゃなくてね。TOKYOを煽った連中に関しては、心の底から殺意を抱きました。なぜなら、明確にくぎゅミンゴスは困惑していたにもかかわらず、TOKYOにかこつけてレスポンドをひたすら要求しつづけるというナンセンスぶりは、あさぽん、いや、亜美と真美の仕掛けたイタズラに、ともすればこの二人にそれを仕掛けたことを後悔させるという想像力の欠如した暴動にも等しい屑の所業以外の何物でもないからです。

彼女たちのいたずらは、これまでそしてこれからも究極的に二人自身、そしてまわりのみんなを朗らかにするものであって個人のエゴに巻き込む道具だとかアジテーションでは決してない。

いたずらを時に甘んじたり、察すればやんわり避けるのが伊織だし、仕掛けられれば困惑するのが千早なのだ。スルーした段階でTOKYOは完成されているのだ。ちょっとでも義務教育を受け、かつその受けた教育を前提にアイマスを遊んだならば、キャラクターとしての性質自体理解できたはずだ。

それを表層的なネタとしてとらえて、「やれ」と圧力をかけるのは、アイマスPどころか人間の風上にも置けない、ゆかりんFFC大阪で公演を妨害したウンコとなんら変わりないのだ。もっとも、Pとしてライブに来たかどうかなんてのは疑わしいが。大規模会場になるとDDイベンターや野次馬だって増えるしね。虹色ミラクルのサイリウム企画がシャレにならないくらいのライブの私物化を見てしまった。よりにもよって日本のコンサート史上最高になり得た公演で。

まあああいう手合いは知的障害者あるいはサイコパスというもので、他人の感情を読み取る部位が1%も機能していないチンカスと断じていいだろう。ホモビ男優としても使えない。厄介イベンターにアイマス警察とやっかまれるであろうが、しかし私自身の思想として、アニメ・ゲームのキャラクターありきのライブで演者はもちろん、そしてキャラクターを裏切ってはならない、と強く感じるのだ。だからこそ許しがたい。それが要因であの部分がBDでカットされる可能性まで考えてない周りの見えない思考も、永田町で椅子に座って税率上げときゃいいでしょとか適当ぶっこいてる連中を見ているようで余計腹立たしい。○んで来い。

 

さらに追記:BDの仕様があまりにあんまりでした……。ひどすぎる。