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好き放題に、「お酒を飲んだ勢いで」。 サークル活動、はじめました。「ここだけネバーランド」というサークルの主催です。 

忘備録:『KANO 1931 海の向こうの甲子園』についての読売新聞2015.2.23付朝刊・編集手帳よりの抜粋

考察の材料となると思いますので、忘備録として残しておきます。

 

編集手帳

『KANO』という題名に関心を引かれた方も多いだろう。日本統治時代の台湾から1931年に甲子園出場を果たした「嘉儀農林(かぎのうりん)学校野球部」の実話に基づく台湾の長編映画だ。日本人、台湾人(漢人)、台湾先住民で作る弱小チームが成長し、勝ち進む物語は見る者の心を揺さぶる ◇ 映画には日本人土木技師、八田與一(はった・よいち)が登場する。台湾南部でダム建設と用水路整備の大事業を行い、今も台湾で尊敬される人物だ ◇ 「八田の話を入れなければ、もっと短くなったのでは」。先月の都内での試写会で会場から質問が飛んだ。出席したマー・ジーシアン監督の答えが興味深かった ◇ 「八田さんと台湾農業は切っても切れない。野球も土=農業と密接だ。嘉農と八田さんはあまり関係ないが、”梅と桜”(二つの筋立て)が同時に満開になる年はどんなに美しいだろうと思った。いくら長くなっても八田さんの部分は切らない」 ◇ 事情は異なるが、相手国・地域の発展に貢献し、長く感謝される支援は日本の理想だろう。政府は今月決めた大綱で、開発協力を「未来への投資」と意義付けた。お手本になる先人がいる。 2015.2.23

 

※原文をそのまま抜粋しましたが、ルビ部分は()内に併記・◇は黒塗りであることをご留意されたしです。