Kokone-works

好き放題に、「お酒を飲んだ勢いで」。 サークル活動、はじめました。「ここだけネバーランド」というサークルの主催です。 

批判と批評の違い、あといろいろ思うこと

これについて考えたのは、別に『PSYCHO-PASS』にかぶれて『地に呪われたる者』を読んだからとかじゃなくて、ちょっと某映画とか某署名活動とその取り巻きの言動とか某アニメのdisとか某アイマスブログがらみでいろいろ思うところがあったからです。

 

さて、私のスタンスにおける批判と批評の違いについて説明すると、これは至ってシンプルなものです。

批判:文句やクレームだけをつけ、解決策を提示しない無責任なふるまいであること。

批評:良い部分とダメな部分を具体的・論理的に指摘し、ダメな部分に解決策を提示すること。

以上です。

 

あとは延々とどうでもいいうえに読んでてなんの快楽も得られないと思われる話が続きます。愚痴が込み入ってないと言い切れる自信もありません。なので、他の記事をご覧になって、新しいエントリをいましばらくお待ちいただければ幸いです。

 

(ところどころ文章がおかしいので後で書き直します)

 

で、このエントリで何が言いたいかって、アニメ版『艦これ』がボロクソに叩かれたこと、および『ヒックとドラゴン2』の20世紀フォックスに対する過剰なファンの攻撃、あと某トリプなんとか氏のブログの内容についてですね。某って隠した意味ねえな!

 

で、私から言わせてもらえれば、はっきり言って上に述べた全員無責任な対処をしていると感じます。このままだと「批判」で終わってしまうのですが、それは嫌なので、なにがだめか・どうすればよかったかを述べます。

 

まず、アニメ『艦これ』の攻撃について。

最初にことわっておくと、私は『艦これ』未視聴です。ブログの更新さえままならない現状ですが、実は映画はおろかアニメさえ見ることができていません。まともに完走できたのは『ジョジョ3部』と『デレマス・前半』と『弱ペダGR』と『SHIROBAKO』と『クロスアンジュ』のみです(あ、これらはどれも面白かったです。弱ペダ映画ちょう楽しみ!)。

見てないんだからノーコメントにするべきと思ったんですが、ある書き込みにおいて、「叩くために見ている」という話が上がったことが私にキーボードを打つ手をはしらせるきっかけとなりました。

自分の人生の貴重な30分間×12話でおよそ6時間を無駄に使って、得る者が何もないってNDK?って感じです。共感できないし、したいとも思わないです。忙しい身の上だと余計にそう思うんですよ。クレーマーが金になるなら

で、「叩くために見る」ということで、思い出したことがあって。

『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』って(私も好きな)ラジオ番組があるんですが、宇多丸さんのご趣味が映画とあって、映画にまつわるコーナーが設けられています。前身たる「ザ・シネマハスラー」、今は「ムービー・ウォッチメン」と、無差別にくじ式で選んだ新作映画を、毎週1本批評するコーナーがあります。

で、これ、無差別なものなので、やっぱり駄目な映画を引き当てることもあるんですよね。批判対象において、たいていの場合は邦画です。それもテレビ局映画。

宇多丸さんの批評はさておき、その映画が当たったときに必ず宇多丸さんがおっしゃられる一言はこうです。「この映画をご覧になったリスナーの皆様の感想もお待ちしております」

で、かつて取り扱われた映画には『20世紀少年三部作』『ROOKIES』というあんまりにも酷い映画がございました。『20世紀少年』のほうは、第2章のほうが、映画評論家の町山智浩氏がこの番組がらみでご覧になられて、氏の大激怒を買ったこともありました。このお二方がボロクソにこきおろされた内容はおもしろく、反響を買いました。結果的にか、どうみても惨憺たる有様に成り果てている様相しか想像できない第3章は、このラジオのリスナーが(当たり屋的に)大挙して見に行くということもありました(第3章批評の冒頭で「多くのメールをいただいた」という宇多丸さんの言がある)。当然、こちらも大不評にさらされ、ケチョンケチョンにけなされました。これは本当に面白い回でした。

まあ私から言わせれば、宇多丸氏と町山氏は仕事なので(つまらない映画を面白く語るのはやらねばならないことなので)仕方ないとして(そんな映画をリストに加えるというのも疑問だけど)、はっきり言って、リスナーが当たり屋的にこういった駄作を見に行くというのは、何ら生産性のない行為です。なぜなら、こんな駄作を撲滅したいという願いであるなら、それとは裏腹に、リスナーの払った木戸銭は一律にこんな駄作を作った製作委員会に興行収入としてきっちり入る(評価になる)ので、ひどい映画が量産される悪循環となってしまうのです。もしくは、そもそも見られるべくもなかった作品の興行収入に貢献→こういう映画を作っても売れるという赦しを与えてしまうという構図が出来上がります。

そんな時、我々にとれる対処って、無視することしかないわけです。踊る大捜査線2』やオレンジレンジ以降顕著になった、広告代理店とテレビ局が資源ごみを作ってメディアを駆使してブームを形作ってそれを何も知らない馬鹿(大衆)に売る、ということに対抗するにはこれしかないんです。我々が詐欺師と馬鹿(大衆)の集団から隠遁するしかないんです。ちなみに方法論として、これは成功の結果が出ています。これを実践したおかげで、『ヒックとドラゴン2』をはじめとするドリームワークス社製の海外アニメは日本の市場から事実上淘汰されました。

タマフルの話になってますが、アニメ『艦これ』でやってることはこのリスナーの行動と本質的に全く同じです。本当にアニメ『艦これ』にムカつくとか潰したいとかならこうするしかないんです。見てないものに私はとやかく言えないけど、挙動において、叩くために見るのは角川に弄ばれている愚衆です。もっと言うと、アフィブログを無邪気にタダで拡散あそばせられるツイッタラーと同じです。それが幸せなら、私はそれを止めさせることはできませんが……。まあ『艦これ』の大ヒットはあなたがたの怒りの声にかかっています。タダ働きの広告塔、これからもがんばってください。応援してます。

(追記:『艦これ』BD、デイリー初動1位だそうで。本当にお疲れ様でした……。皮肉でもなんでもなく、本当にこういう感想です。

 まあ、こういう話を書いたのって、それこそ2010年当時、ヒクドラでもあったんですよ。)

 

そして、『ヒックとドラゴン2』について。

ご承知おきのとおり、本作はアニー賞作品賞・ゴールデングローブ賞アニメ映画賞などの高評価をあまねく受けており、世界中の興行収益も大ヒットを重ねています。私も昨年のベストのひとつに加えた手前、傑作と憚らずに断言させていただきます。おすすめです。

日本の動向においては、アカデミー賞長編アニメーション賞においてオスカーを取り逃したと同時に、7/3にビデオスルーが確定(3/25現在)しており、イベント上映が東京日本橋で「東京アニメアワードフェスティバル」や福島の南相馬市で行われる「南相馬アニメフェスティバル」で行われたのみ。

で、オスカーを獲りのがして、ビデオスルー確定した瞬間、twitterの公式アカウントにはやっぱり野次が飛びまくったんですよ。「恥を知れ」とか、非公式アカウントとやらが「日本語版は仏盤やドイツ盤を買えば入ってますから日本盤を買う必要はありません!むしろ不買することで発売がはやまります!」という頓珍漢なツイートとか(非公式アカウントは消されたけど)。で、とある脚本家のひとが「ヒクドラを見せて、なんで2が公開されないのか、とさせたい」みたいなことまでツイートして、とにかく怒りを煽る始末です。

怒りや暴力を源泉とした活動と化するのはもっとも危ないことです。ちなみに、その結果生まれたのが選挙に落ちた後のオウム真理教だったりします。

で、これを見てもう一つ思い出したことが、「ワタミの株主が従業員にクレームを付けた話」だったり、JR福知山線脱線事故の後、運転再開した時に、運転手に向けて「命」と書かれた紙を逆さにして運転席の窓にはりつけた脳タリンの話です。劇場で見たかった思いは私ももっているから同情はしますが、こういう発言力のない下っ端役への過剰な攻撃や、町山氏や映画秘宝にかぶれた配給会社への過剰な投石行為は、はっきり言って支持しかねます。下っ端役員のせいで公開中止に追い込まれたわけじゃないですし(むしろ、20世紀フォックスの中にも、これを劇場でかけたいと本気で考えてた人はいたはずです)、私は特定の集団を攻撃するために署名活動を支持したわけじゃないからです。

また、ここで攻撃されているのが、20世紀フォックスのみである、ということです。これの問題については1つではないので、しばらく列挙いたします。

前作の配給はご存じパラマウントジャパンによって執り行われました。その結果、主人公格のドラゴン「トゥースレス」のキャラ名が、オードリー起用のためか、役員に「発音しにくいからトゥースに縮めろ」と言われたのか、「トゥース」になってしまいました。この点についてですが、これは、主人公ヒックが「島の人に変な名前を付ける」というバーク島のならわしをもって「Toothless」という変な名前を付けることで、島の一員として受け入れる、という大事な要素です。物語の進展に大きく関わる瞬間です。それを完全に無視して、しかも子供をあてこんでか、オードリーのギャグを主体とした宣伝を行い、結果的に興行収入は伸び悩みました(悪評高い実写版『ガッチャマン』と同じ興行収益となった)。ヒクドラが抱えるおおよその負債はここで形作られました。

また、同期は『トイ・ストーリー3』という大傑作や『インセプション』『仮面ライダーW』が並行して公開されていた時期でもありました。映画クラスタの人たちは、もっぱらこれらと、どうでもいい無価値な反捕鯨ドキュメント『ザ・コーヴ』や、宇多丸氏や映画秘宝に追従しての『踊る3』の是非論や『借り暮らしのアリエッティ』『BECK』といった邦画(自分たちの嫌いな監督)の攻撃にご執心、という、あらゆる方面から無視されるという惨憺たるありさまでした。上に書いた『艦これ』……ってかタマフルの話じゃないですが、先ほど書いた鑑賞した原作ファンやヒクドラファンの「トゥース」問題だって、ほとんどの人間に無視されてました。

前者の傑作3本に関しては、それだけのものを揃えられたのであれば仕方ないと思うのですが、後者のことは信じがたいことに事実としてありました。その時期の映画秘宝には、後者のそれぞれの映画を1、2ページまるまる使って特集を組みながら、『ヒックとドラゴン』についてはヒの字さえありませんでした。他愛のないかわいいドラゴンのアニメの設定改変や見逃しがおきていることなど、相手にしている暇なんぞなかったのでしょう(ちなみに、キネ旬とCUTは数ページ割いての特集や批評ページを組んでいた)。まあかように名作アニメの周知以上に、反捕鯨映画やジブリや踊るへの攻撃が大事だったからこそ、2014年の頭に『THE IDOLM@STER MOVIE』をかまびすしく絶賛しているようなただのはみ出し者のいちアニメオタクが「公開されないんじゃないか?」と懸念しても、親しい方以外にはだれも反応してもらえず、ヒクドラ2のティーザーが出ても対して反応しなかったような映画クラスタの皆様方の反応が遅れたのもうなずけます。そんな人たちが後になって集団を形成して怒り出している(ちなみにたとえば映画秘宝4月号のDVDスル―特集には、言うに事欠いて「DVDスルーに怒りの鉄拳!」と。よくまあ2010年当時の特集をもって石を投げられるお立場であそばされること)という構図なので、どうも納得しかねるところがあります(ここが、私が「無責任」と感じてしまう根本なのかもしれません)。

(まあほかにもパラマウントジャパンはそのあとも『ヘラクレス』のジャパンプレミアで招待客の追い出しとかいろいろやらかしたりしてますが、それはまた別のお話で)。なのでひとえに20世紀フォックスのみを攻撃するというのは、やっぱりお門違いかな、と思うのです。あと正直書いててパラマウントジャパンの役員にはげんこつの一つでも見舞ってやりたいって気持ちは強くありますが……こんな文章書いてる手前、それは抑えるべきですね。

あと、子供に見せたいというご意見もありますが、署名運動やamazonレビューはおろか、(私のフォロワーさん除く)秘宝系映画クラスタの一部の方の排他的な性質・反論は例外なくブロックという姿勢と、『ヒクドラ2』を取り巻く環境、ありとあらゆる場面についてまわるオタクが他者への攻撃の意思がむき出しにしている様相を、私は子供に断じて見せたくはないです。そのイメージが本編にもついてまわるなら本編さえもです。モノが仮面ライダーだろうがプリキュアだろうがアイカツ!だろうがこれは私にとって絶対です。そして、主人公・ヒックに託された主義心情にも反します。

(ヒクドラの大ファンとして、映画クラスタの友人だって多数いる立場でこう書かざるを得ない状況に成り果てたことは本当にショックです。)

もう現在我々にとれる手段は、『2』の日本劇場興行はあきらめる(『ダークナイトIMAX版みたくイベント上映の可能性に賭ける)前提で、来る7/3にリリースされる日本盤を買うというアクションしか残されていません。署名運動が、少なくとも全国劇場公開に対する効力を発揮しなかったのは、ひとえにこれが経済活動の範疇にないからです。たとえば「公開されたら絶対見に行きます」といった書き込みがどれほどの効力を発揮するかというと、残念ながら大してありません。「あなたの同人誌買います」みたいな口約束と同等のものであり、企業対企業的な判子をおした書面をとりかわす契約ではないのです。

そして仮にたとえ、署名に参加された監督も含めて7000人が全員自腹を切って見に行ったとして、それが一人頭1500円として、単純計算で1050万円。という、おそらくは(それこそアナ雪レベル同様の)億単位の配給料であること考えれば、とてもやすやすと動けるものではありません。我々がフォックスの株主ならいざしらず、損失の責任をなんら負うことのない一般人の意見が相手にされるわけもないのも、仕方がないのだとあきらめざるをえないのです。私だって本当は認めたくないですが、歯を食いしばってます。

ネガティブに書きましたが、しかしこれはBDを購入して何度も見返す価値のある作品であることに相違はないはずです。この映画、「モラトリアムの喪失」を見事に描いた映画ですし、演出も怪獣映画的ディテールをふんだんに用いながら(特に中盤は圧巻)非常にシリアスで、はっきり言って大人こそがうならされる作品です。私は当然ながらもうすでに予約しています。あるいは、海外アニメを見まくることで顕在化させるか、日本で映画を見ることはあきらめて、海外で映画を見るか、です。

幸い、映画祭上映が2度も行われることに20世紀フォックスジャパンの意向が絡んでいるのかはわかりませんが、何度もこの傑作の試写やイベント上映をかけることで多くの人々の目に触れる幸運があるなら、それにあやかってほしいところです。これは署名運動の結果なくしてはあり得なかったと思います。進展はありました。だから主催の方々の功績は称えられるべきです。

これをきっかけに、そもそも一番大事である『ヒクドラ』そのものの魅力を伝えること、このところに立ち戻りたいと私は考えています。来るべき『3』こそは、映画館で見るために。

 

いろいろ書きましたが、それでも昨年の東京学芸大学の学園祭におけるトラハモイベント(チケット戦争がかなり苛烈だった)において、「東京学芸大学は今後声優イベントを執り行うことはできないだろう」という脅迫めいたツイートを発した糞オタクどもに比べれば、ヒクドラファンの暴動なんてマシな部類なのですが(とかち組絡みでないことを祈る)。

 

 で、最後に例のブログについて。(15/4/7:とある方と対話して、この文章自体の見直しと追記を行いました。)

とまあ、かねてからいろいろアイマス界隈における批判をつらつら書き連ねてきたブログがあるのですが(あんまり見せたいものではないので紹介は控えさせていただきます。ご了承ください)、基本はレポートと考察の合間にときたまほかのプロデューサーに対する攻撃や、アイマスの展開批判を差し挟む、という形式のブログです。

まあPに対する攻撃、という点に対しては、先述した過激派の発言・行為(某組長さんとやらは、ツイッターのログからも明らかなように、公演中に平然と携帯をいじってる)に対しては私にも不快感があるのでさておき。私自身、場内を走り回ったり、周りの迷惑を顧みずレスやクラップを繰り返したりとかの厄介イベンターは大企業やゴキブリよりも先に親もろとも平等に死ぬべき、とぐらいには感じています。内容ですが、一見論理的なんですが、私が救いようがないと思ったのは、打ち上げパーティー後のプロデューサーミーティングについての考察記事を見てですね。

まあ他はともかく、おおよそXENOGLOSSIA」をブチ込むくらいの覚悟が欲しかったと書いてたので思ったのですが、はっきり言って、この方の場合こう書いて、いざ上映されたら見に行ったかというと、絶対ないと断言します。なぜなら、この方は以前に「今XENOGLOSSIAを観たら叩いてただろう」という記事を書いていますし。そして、ナンバリングされているとはいえ、今更全く世界観も異なる『XENOGLOSSIA』をぶちこんで、採算が取れるか、それでPたちは納得するのか、という面に関しては、一切考察の跡がみてとれません。なのでこのままだとどれだけ共感を生む持論を展開されても、彼が顧客という立場を頑なにとり、その視点からクレームをつけるのみという、具体的な解決策の提示を怠っていると書かざるを得ないんですよ。先述の『ヒックとドラゴン2』の署名がなぜ効力を発揮しないかと同じ図式です。もっとも、こういう石を投げる人に余地を残すところに、バンナムの大企業的余裕を感じます。私も同類ですが。

まあ「アイマスのドームは西武ドームじゃない!東京ドームだ!」ってのは、私だって理解しています。おそらくアケマスや箱マスをプレイした大半の人間が思うことです。しかし、実績として、前回2014年の冬ライブ『M@STERS OF IDOL WORLD!!』において、さいたまスーパーアリーナのアリーナモード(奈々さんやももクロやμ'sがやったようなスタジアムモードの半分の面積)を埋められなかった、という実績が残っているこの状況において、会場の使用料などにおいても、西武ドーム開催という形でさえ冒険であることは否めません(なにせ、普段のアイマスライブのチケット申し込みにおいては1枚、多くて2枚までのところを、一次応募の段階で4枚まで解放しているのですから)。東京ドーム開催においては、西武ドームとは比較にならないぐらいの使用料・莫大な予算がかかります。奈々さんやももクロでさえ、東京ドームの前に西武ドームという舞台を踏む必要がありました。しかし、企画は間違いなくあがったでしょう。でも興行の結果を鑑みた結果ゴーサインを出すことはできなかった。それは誰だって言わずとも予想がつくものです。

しかし西武ドームとはいえ、この実績を踏まえた上でドーム公演に至らしめるラインにスポンサーを動かしたのは、やはりガールズたちの「今までの全部」を根こそぎ出し切ったパフォーマンスゆえでしょう。特に9thの千秋楽における彼女たちの底力を見せつけたパフォーマンスは、ひとつのアーティストがこのレベルに到達できるかどうか、という類の、間違いなくアニメイベントやアイドル・声優のコンサートのみならず、日本の音楽シーンすべてをひっくるめてのコンサート史に残るレベルでしたから。断言します。(それでも、10th2日目が合同になったのは、やっぱり本来は西武ドームの規模だと両日合同にしたかったって思惑がスポンサーにあったんだろうな、と。)

ところで、繰り返しますが西武ドームといえば、水樹奈々さんもコンサートを何度も行っている会場です。2015年のツアーの千秋楽の会場にも、この西武ドームが選ばれました。初めて彼女が西武ドームを埋めたことで、その翌年に、奈々さんの東京ドーム公演が実現しました。ゆえに、ガールズとPが真に“ドーム”に行くためには、億単位の金を出してスポンサーになることを除けば、西武ドームを埋めること、以外にありえないと考えています。

一方で、彼が言う、765プロの終わりが近い、というのも、『ONE FOR ALL』を遊び(Destinyで号泣)、あの素晴らしすぎる9th公演を見てしまった後では、十分にあり得る話かもしれない、と強く感じてもいます。なので、10th埋まってほしいんですよね。特に初日。そして、あわよくば、また13人全員にそろってほしい。もしかすると、そこが終わりなのかもしれないけれど。東京ドーム公演が実現した時は、ある程度覚悟しなければならないんだろうなあ。

(追記)ブログに関して断罪のままになっているので、ひとまずの提案なのですが、決してアイマスに対する着眼点自体は悪くないと考えています。あの方に欠落していると感じるのは、企業側のリスクと顧客の要望を折衷する、という視点です。お金を落とすのは当然我々ですし、その権利と提案自体は主張して然るべきですが、現状の双方における問題定義をすっとばしている気がするのです(たとえば企業側の不良在庫を減らしたい思惑、客が欲しいものが手に入らない、という両者における問題をどう解決に導くか、ってところ)。たぶん自分にとっていまひとつぴんとこないのはそのためかなと。それを吟味したうえで、これは完全に会社が悪い、という結論を提示したうえで徹底的に攻撃を加えるなら、私も快哉をあげながら文章が読めるのです。しかしながら、一番いいのは、全ての文章においてそうですが、「批評」をみせてもらえることにつきるのです。

 

 ……というか、これは、上述のヒクドラ問題にもつながってて、大企業を敵役に設定している、という構図は同じですね。でもそれはちょっぴりずれてる気がして、アイマス・ヒクドラ・艦これに関して、真の敵は「コンテンツの封印」だと思ってます。そこを見失ってはいけない。……というのが私の持論です。

 あと、こう書いてはいるけど、私も角川・バンナム・20世紀フォックスはあまり好きな企業ではないんですよね。最後の最後にすげえ台無しですが、いろいろトラウマがありまして……。

 

長々となりましたが、以上です。たまったものを吐き出してすっきりしました。失礼いたしました。

 

(追記)ミリオン2ndとか打ち上げパーティーとか宿題山積みですが、まず『ヒクドラ2』の良さを伝えるべきだ、と書いた手前、まず消化しなければならないのはこれですね。というわけで次回は『ヒックとドラゴン2』の記事といたします。