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Kokone-works

好き放題に、「お酒を飲んだ勢いで」。 サークル活動、はじめました。「ここだけネバーランド」というサークルの主催です。 

UFO学園の秘密(今掛勇)

 お待ちかね、幸福の科学映画待望の最新作。 ひっさびさの更新がこれかよ! これなんです。

 

 さて、最初に言っておきます。あなたがもしこう思ったとする。2時間ちょっとの映画を1800円の木戸銭払って見たい?なら、隣近所でやってる『キングスマン』に行きましょう。頭にチップが埋め込まれる映画なら断然あっちのが面白いです。

 学園もののアニメが見たい?なら『心が叫びたがってるんだ。』『リトルウィッチアカデミア』もやってます。タダ券をいただいた?なら、差し上げてもらった人には申し訳なくとも、金券ショップに持ってって換金したぶんで缶コーヒー買って飲むのが一番有意義です。

 というわけで覚書き。酒飲みながら書いてるのでいろいろおかしい部分あるかもです。

(追記)なお、宇宙人に関する設定は幸福の科学独自のもので、非常に説明がめんどくさいものなのですが、これは「破壊屋」さんというサイトがだいぶ前にくわしく解説してくださっていたので無断転載させていただきます。

hakaiya.com

 今回、一応画面の細々から、キャラデザはもろに『あの花』、キャラの目の書き方や影の処理の仕方やエフェクトは京都アニメーション作品を意識しているのがわかるもので、実際シャツの袖をブレザーの隙間から引っ張るとか、体育館で学祭の出し物やってる時のけだるそーなあの感じとかざわざわ感とか、京アニがやりそうな動作をやってる箇所があって、そこは感心しました。ちゃんとマーケティングしてるってことだもんね。

 ……んだけど、これ、それ以外は本当に退屈なんだよなあ。

 

キャラデはこんな。

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なお、あの花は。

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 まあ、UFO学園のポスターのほうの、センターがじんたん、ロンゲがぽっぽ、茶髪がゆきあつ、ストレートヘアがつるこ、残った灰色の髪の毛があなるみたいな感じ。めんまは?……ご安心を。本編にちゃんと出てきます。 

 申し訳ないけど、キャラの名前を忘れたので、以下『あの花』の超平和バスターズのキャラにあてはめて書きます。

 

 じんたん、ゆきあつ、ぽっぽ、鶴子、あなるの5人からなる超平和バスターズは、あなるの妹のめんまの体調異変をアナキン・スカイウォーカー浪川大輔声の人)が、医療現場にでてくるものとは程遠い言葉をつぶやきながら診察した現場に立ち会ったのをきっかけに、ぽっぽの(アニメ雑誌と隠されたエロ漫画・エロゲにかこまれた)秘密基地部室で、間近にひかえる班の研究発表の題材に、宇宙人を主題として研究を始める。という話。

 で、そのあとアナキンが学校の講堂で演説を始めるのだけど、フィボナッチ数列や五芒星で黄金比について話しているところに占星術ネタがしれっと混じる。 

 序盤、いきなりなんの脈絡もなく、屋外の原っぱでじんたんとゆきあつが二人寝っころがって星を見上げるBLなシーンがはじまるんだけど、そこで将来の夢とか語り始めるんだよね。するとじんたん「自衛官になろーかな。自分の国くらい自分で守れねーと」とかいきなり右翼的な発言を始めるのだ。間髪入れずにゆきあつ「じゃあ俺はUFO作るわ。それで特攻だな(大意)」みたいな会話を始める。おい。 

 そうこうしていると、ゆきあつが寮の付近で怪しい人影を察知。ビデオカメラ片手に怪しい人たちを追いかけて、なんか成り行きでUFOに吸い込まれる。

 で、超平和バスターズが研究発表の準備を進めている教室へあっさり戻ってくるとそれを超平和バスターズに報告し、「ワープするときあの世を通るんだぜ」とかいう幸福の科学流トンデモ理論をつらつら述べると、超平和バスターズはそれをもとに研究成果をかためていく。

 しかし、研究発表でのプレゼン前に学園内に忍び込んだ敵にデータを消去されてしまい(ノートPCのHDDにそのまま保存していた描写あり。「プロ」発言までしているわけだけどバックアップ以前にパスワードどうなってんだよ!)、研究発表時に資料がなく、誰にも信じてもらえない。プレゼンを見ていた校長先生は激怒して壇上に。どうする……

 そのとき、ビデオカメラの伏線を無視して宇宙人に校長先生とじんたんをさらわせるのである。ちなみにあのビデオカメラは今後一切顧みられることはない。

 さらわれたじんたんは月の石(21世紀チルドレンへの配慮として校長先生「1970年に大阪万博で見たのと同じ奴だ」という説明台詞つき)をもらい、それを超平和バスターズの部室へ持っていくのだけど、「こんなものもってるのNASAか博物館ぐらいだ」とぽっぽに言わせておきながら、そんな大事なものを保存してるのが道具箱+缶の中!しかも鍵をかけずに!で、案の定誰かに盗まれる。アホか!!!!!! で、疑心暗鬼に陥る超平和バスターズ。いきなり「私がやったのよ!宇宙人に洗脳されたから!」とか言い出し泣き出してそのまま行方不明になるめんま。これにくらべれば成瀬順なんてメンヘラどころか全然マトモすぎる。 

 

 まあ1日で仲直りするんですが(ぶっちゃけ本編ではだいたい5分で元通りの仲になっている。関係の修復に5年近くかかった本家超平和バスターズェ……)で、アナキンの助力で宇宙人とコンタクトとろうぜ、という流れになるのですが、これが何の障害もなくあっさり成功する(これシナリオ的に問題だよなあ。普通に序盤の診察シーンあたりで「交信が難しくてね」ぽい台詞ひとこと言わせて伏線張っておけばよかったのに)。

 

 そこで超平和バスターズはどっかの宇宙船に移動させられる。そこでぽっぽ(アニヲタである)がジャージャービンクスみたいな言動を繰り返すハエ(ウンモ星人とかいうらしい)に「ミーはユーがエロアニメや同人誌でせんずりこいてるところとか観察してたの」(意訳)って言われてキレるシーンは本作で一番おもしろかった部分。

 というか、品行方正のつもりかしらんけど、登場人物の発言が萌えアニメより不自然なものが多すぎる。キモとか死ねとか悪い言葉ふつうに使えばいいのに「変ねー」とかで済ませたり、相手をバカにするときに「ワレワレハ宇宙人ダ」とかいう懐かしギャグ使う感じ)で、このジャージャー、「私も日本のアニメが大好きなんです」って言っておどおどした挙動をとりまくるという、オタクを戯画したキャラクターになっている。(まあさんざんオタクに自分たちのアニメボロクソに言われてるわけだから気持ちはわからんでもない) 

 そして訪れる幸福の科学映画でおなじみの説法シーン。一応あるにはあるのだけど、前作までみたく子安武人今回は未出演。何故!?)に長時間演説させる芸のない行為から、一転して登場人物の子供の姿にいろいろ言わせるという、ちょっとした工夫がみられるんだけど、それがなんか自分たちのいる場所がバッヂに触れる聖水をぽたりと地面にたらすとさまざまに情景が変わるという、今年最低の映画『トゥモローランド』を思わせるシーンで、逆にいらっと来てしまった……。

 

 で超平和バスターズが説法の後に自分が何をやりたいかって語り出す(あの花のラストみたいな展開になる)んだけど、あなるが宗教の勉強をしたい、つるこが映画を撮りたい、ぽっぽが教師になりたい(「おもしろいキャラ持ってるやつを世界中に発信したい」っておっしゃいますがあなた絶対幼女目当てうわなにをするやm)、とか幸福の科学が手を出してる部分のメタ的な言及を行いはじめたときは困惑してしまった。で、じんたん「この星をまもれるなら命だって惜しくない」と前半の特攻賛美から何も変化しないメンタルをもう一度あらわにする。だが批判してくれませぬように。大川隆法に全てを捧げて死ぬというのは、この上ない幸福の科学映画の理想の主人公像なのです。

 

 で、まあ紆余曲折あって悪玉UFOと宇宙人の襲撃があって、ようやくこれまでのすごくのっぺりした展開からスペクタクルシーンに変わるのか!と思わせてくれるまではよかったのだけど……(また悪玉宇宙人のUFOがトゲトゲした、悪玉ですよーってまるわかりな……。ちなみにこれ、エフェクトのかけ方とか、ちょっと劇団イヌカレーオマージュが入ってました)。

 ちなみに敵が校庭でアジってるときの旗が京大にあるような学生運動の共産系の表記なのはお察し……。ストレートすぎる。

 そこにみんなが集まって「私は大事なことを学びました」とか一人ずつ敵の前に出てこぞって言い出すわけですが、そこで最初の用務員だった男が実は宇宙人でした、という予想通りの展開になって、「この国を中国に売り渡してアメリカに戦争を仕掛けるんだー」と言う。

 

 すると、超平和バスターズいきなり別世界に閉じ込められる。そしてそこで敵に囲まれると、なんの伏線もなくじんたんがいきなりデビルマンになる。……いや、マジなんです。

 デビルマンの力といきなりなんの脈絡もなく宇宙人に変身した教師の力と大川隆法への祈りで現実世界へとなんとか脱出。

 で、このオチがこのあとどうなるのかと思ったら「みんなで大川隆法に祈ればなんとかなるでしょ」で、本当にそうなってしまうのである。で、宇宙人が「まさか学園内に善玉宇宙人が忍び込んでたなんて―」ってあっさり敗北して捨て台詞吐いて逃げる。

 ゆきあつ「アナキン教授、宇宙人だったんですか!?」 アナキン「人間風情の技術で幽体離脱装置なんてつくれるわけがないだろ」(大意) で、角の生えた宇宙人とメーテルっぽい宇宙人に超平和バスターズがなんか未来を託されてTHE END。

 

 それで終わりなのかなとおもったら、エンドクレジットが始まる前に、英語タイトルの横に「Part 0」とか出てきて、砂嵐が画面を覆い尽くすと、悪玉宇宙人の親玉っぽい人(中国人……ていうか、モロに習近平なんですが)が「(アメリカ大統領につなげ、)……ニイハオ」と言って終わる。これ『アベンジャーズ』とか『キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー』のオマージュのつもり?それとも本当に次回作はこれの続編でいこうと考えてるのか……。

 

 スタッフ・キャストのメインクレジットは幸福の科学関連施設の名前以外ほぼすべて英語(なんの配慮だよ……)ただし、幸福の科学映画降霊の協賛企業はすべて日本語クレジット。(バックに流れるのはなんと幸福の科学学園校歌フルコーラス。プロダクトプレイスメントで校歌を流すって映画史上初ではないだろうか) そして、何よりもショックだったのがマリエッティが端役でご出演されていたことである。ウサミン星の経済事情がしのばれる。

 

 後日整理するかもです。てゆうか、ちょっと歩けば近くの映画館で『心が叫びたがってるんだ。』も『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』もやっているというのに何を見てるんだ俺……orz あ、この2本はおもしろかったです。『リトルウィッチ~』の限定BD、欲しかったけど初日行けずに買い逃してヤフオクで相場2万になってるのを指をくわえて眺めてるよ……。この文章をしたためるガソリンはそれなのか……?

 

ところで後から気づいたけど、これ『ペギー・スー』からプロットいただいたやつじゃねーのか……?

 

ペギー・スー(1) 魔法の瞳をもつ少女 (角川文庫)

ペギー・スー(1) 魔法の瞳をもつ少女 (角川文庫)