ラブライブ!サンシャイン!!#4「ふたりのキモチ」
『ラブライブ!』の最も観客の涙を搾り取る要素たる「自分を解放する」話。
『瘤取り』『浦島さん』『かちかち山』(『桃太郎』/諸事情により掲載できず)『舌切り雀』の短編が太宰の解釈により綴られている本で、「評論の骨法」そのものでもある結構大事な本。ちなみに中身はかなりとんがっているのでめちゃくちゃ面白いです。そこに花丸の孤独さが表れていますね。なまりや運動音痴にコンプレックスをもっているあたり、ヘタしたらヨハネよりも……。
『御伽草子』を読み終えた直後にルビィと出会う。彼女らはおそらく孤独を分かち合ってきた仲である。
ちなみに太宰といえば、『斜陽』は安田屋旅館で執筆されたものでしたね。
今回、解放に関しては花丸とルビィに焦点があてられている。ルビィに関してはスクールアイドルと姉妹の関係が密に絡み合ってるあたり、シナリオのブラッシュアップが感じられる。ダイヤさんとマリの関係、体育館に残されたホワイトボードの跡。気になる伏線。
凛の記事を見る花丸。今回の話のテーマ。「Let it go.」
「ミューズめざして、よーいドン!」といってみんなで階段を登る。山頂=天国で、そこから中のあたりまで降りてきてルビィがダイヤに気持ちをうちあけるのは生まれ変わりのメタファーというのは考えすぎかなあ。(是枝裕和の傑作邦画『歩いても 歩いても』のとあるシーンで思い至る)