Kokone-works

好き放題に、「お酒を飲んだ勢いで」。 サークル活動、はじめました。「ここだけネバーランド」というサークルの主催です。 

ラブライブ!サンシャイン!! #2「転校生をつかまえろ!」

 あれ、千歌ちゃんの「変われると思った曲」って「ユメノトビラ」って言ってたけど、1話見るにそれって「START:DASH!!」じゃないの……? キャラの一挙手一投足も1話に比べ単純化されてるのはまずい。ルビィちゃんはかわいいけど半ば動物化されていて逆に個性が失われてる。

 

・一応、梨子の転校の理由とトラウマ(スランプ)克服と千歌の作詞という、創作の如何たるやがメインテーマの回。海に潜ろうとしていた理由が「音を聞くため」。トラウマで想像力を失った人間がもう一度なにかをつかみ、そのうえで誰かに表現の手ほどきを与える話……なんだけど、段取りがものすごい簡素に片づけられるのが惜しい。ところでピアノが弾けなくなるというシークエンスは『おジャ魔女どれみ』でどれみが発表会で最初の音を間違えて泣き出してしまうトラウマを抱えていたことを思い出します。表現という行為は実際「公衆の面前にさらす=毀誉褒貶をダイレクトに受けることになる」ということでものすごい勇気が必要で、出来栄え云々問わず、表現者を尊敬する所以です。

(追記)一応梨子の言う「海の音」ってたぶんわからない人が多いと思うので解説を加えると、これ、サラスヴァーティー(弁才天)さまのご利益のことである。沼津にある浮島沼では、 かつて弁才天さまの信仰が盛んであって、今でもお寺に祀られとります。弁才天様というのは、勝負事や音楽のご利益のある神さんですね。いや、ラブライブって女神さまの話って側面あるから……。

リンク

弁才天 - Wikipedia

浮島沼 - Wikipedia 

 

・ダイヤの「認められないわァ」という理由付けに「μ's/スクールアイドルを実は誰よりも愛しているから」という要素が付加されて、2期のおさらいをクイズ形式でやるとこはおもしろい。バス車中のルビィの目線はなにかワケありげで、ダイヤのスクールアイドルへの情熱と妹の関係にはなにか関わりがあるのかな。ヨハネの自己紹介にものすごく憧れていたあたり、かよちんの話路線そのままでいってしまう可能性もあるけどそれは凡庸すぎるから、ヨハネ周りの話を並行的にすすめつつ掘り下げていってほしい。『中二病でも恋がしたい!』の六花に描写されていたように、彼女の中二病や自己防衛の要素を、ルビィの性格とからめれば、かなりコクのある物語が見られそうな気がするのだ。

 

・演出面。いつもの「暗がりの中=想いを隠している」、というとこはちゃんと踏襲。『ラブライブ』アニメにおける暗がりとは、心の穴なのである。当然光はその対でその闇が晴れるということで、今回は海からの日の光と月の灯。本家1期3話の客席の闇とステージの灯りから続く対比ですね。

 ちゃんと先が気になる作りになっているので、うまくいってほしい。