Kokone-works

好き放題に、「お酒を飲んだ勢いで」。 サークル活動、はじめました。「ここだけネバーランド」というサークルの主催です。 

旅物語 IV 希望篇 (『傷物語 I 鉄血篇』舞台挨拶レポート)

 

 新年あけましたね。おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。もう半月経っちゃったよ!!!

 去る先週末小旅行に行ってきましたので、レポートをつらつらまとめようかなと思います。

 夜行バスで東京駅下車。ゆったりめの夜行バスで2100円(平日発・間際割ゆえの値段設定。一応満席。元は取れてるのか、添乗員と運転手にきちんと見合った給料がいきわたってるのか。利用する私も私ではあるのですが……)。ちょいと眠みあるぞ。
 少し遅れての初詣は神田明神で。一月八日(先負であると気付いたのは午後を過ぎてからだった)。雲一つない晴れの早朝はやや寒く人影もまばら。まったりな雰囲気の中で、賽銭をほうりこんでぱんぱん。家族と友人が健康でありますように。ファイナルライブが当選しますように。
 ……と思いきや、何やらテレビカメラやスタッフが一斉に入ってきた。妖怪ウォッチの特番収録らしい。
 ケータ君、妖怪の着ぐるみ、そしてスタッフたちが参道をおおいつくす。私はというとその横で絵馬を描いていた。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 新宿に移動して『傷物語 I 鉄血篇』を鑑賞。

 『ドッグヴィル』のような(というよりは『魂狩 -Soul Taker-』から地続きの)舞台演劇調の演出はTVシリーズに引き続き本作でも健在です。極端に少ない登場人物が会話劇を繰り広げる。ストーリーは原作でいうところの忍野登場まで。基本原作通りに進行するが、登場人物のクローズアップ、今後の進行のお膳立てまでで終了。ちょうど原作100ページ目まで。原作ファン(=含む私)には満足だけど、ガチ初見の方には厳しいかもしれない……。ただ地下鉄駅のシーンは、ローアングル、他人の一切の不在(全体これが一貫していて終始不気味な感じがgood)、赤ん坊のアンサンブルですばらしい恐怖感。 撮影機材の関係かマスターデータの関係か、天地と左右にちょっと黒縁が入ってるのは少し気になった。

 

 で、関西の民のクセしてなんで新宿まで見に行ったかというと休みに加え舞台挨拶のチケットが無事にとれたからである:)@新宿バルト9


 しかし、「行った」ってだけでEventernoteとかのステータスにして自慢する(ツイートしてファボをもらう)だけでは、はっきり言って非生産きわまりない。一日無駄にするだけだ。ましてや物書いてて海馬の奥底で朽ち果てさせるレベルだと、本当に行きたかったやつの貴重な一席と時間を完全に無駄にしたことになる。おのれの存在自体がなんら社会参画や貢献を感じさせないただのゴミと化すのである(ガルパン舞台挨拶乞食してた、袂を分かった某氏に届かないかな、この言葉)。てことで以下はレポートを記します。速記とミミズ書きでがんばったよ……。わかるところから埋めてって、前後補完してる感じなので、本人の言と一言一句同じではないところに留意されたし。強調などは筆者によるもの。

 

 高橋祐馬(ゆま)さんが司会。アニプレ映画ではおなじみの御仁。
 「あえて申し上げますが、大変お待たせいたしました」(本来はこの作品、2012年公開予定であったが、ご承知のとおり今年までずれ込んでいる)
 なお、上映終了後に拍手が起きたが、それを聞いていた神谷さんが裏手でガッツポーズをされたらしい。

 

 キャスト登壇。
 登壇順は神谷→坂本→堀江→櫻井(敬称略。以降も同様)の順。
 立ち位置は左から
 ゆま、堀江、神谷、坂本、櫻井 の順。ほっちゃんはお手振りしてくれました。

 ゆま「皆様映画はお楽しみいただけましたでしょうか?」(拍手)

 神谷「本日はお越しいただきありがとうございます。お会いできてうれしいんですが、平日の昼なのになんで来てんだ(笑)」「公開初日なのでうかれますが今日だけにします 。明日から気をひきしめていかないと」
  「ホントに2012年にお届けできてほっとしています(場内爆笑)」「みなさんも僕も気持ちは2012年で時がとまってるでしょうから、心の時計を動かすことができてよかった

 

 坂本(本編を見て)「いろいろすごすぎて何から言えば……」「TVアニメの時はアフレコ時は画がついていなかった。劇場版では半分以上画がついていて、いろんなヒントがあってうれしいなって。でも完成されたものを見ると何段階もブラッシュアップされてた」「自分で演じたことを置いても初めて見るような感覚で見ることができた」

 

 堀江「久々の6時起きでした」「最初の出会い(パンツのくだり)が何ページにもわたり解説されるシーンが見れた!」(観客爆笑→おもしろがってそのまま櫻井さんへ進行させようとするゆまさん。そこを神谷さんがフォロー「化物語のアヴァンがちゃんとした形でみれてよかった」「あの(携帯にメアドと番号登録した)あとの暦の気持ちとシンクロしたのでは」)堀江「友だちができてうかれてるって感じの」「完成したものを夜に一人で見てたら本気で怖くなった(特に駅のシーン)」

 
 櫻井「メメの登場シーン、かっこいいいですね」「試写会で見たんですが、隣が神谷くんだった」「冒頭、呼吸音だけで見られるってすごい。画力もあるけど息遣いでシチュエーションが表現されてる」「凄いもの作ったって気持ち」

 

 神谷「『傷物語』を初めて読ませてもらったのは『化物語』アフレコの最中だったんですが、今回の収録に当たりどういうシーンかを理解するために読むというのはしましたが、今回改めて読み直して記憶を書き換えることはしませんでした」「読み直して「印象を書き換える」のが 怖かった。暦の第一印象をみなさんにも共有してもらいたかったんです。不良っぽいクールな少年みたいな」「みなさんの頭の中で(原作のセリフが)暦の声で再生されるぐらいの「暦回路」とか、話が進むにつれて変態なイメージができあがってるでしょうが、それをリセットしてもらう必要があった。それを念頭に置いてアフレコに臨ませていただいた」「冒頭の息遣いは画がちゃんと芝居してくれてるのでそれを頼りに収録しました」(拍手)「本来だったら一本の映画として作るべきなんですが。新房監督:「冒頭の呼吸シーンは一本だとカットだな」って」

 

 坂本「神谷さんとは別録りになってしまったが、声を聴きながら今までと違うものを感じた」「オーディション時(結果的にのちのシリーズから先に録ることになってしまったが、キスショット=忍役は『傷物語』のオーディションとしてうけていた)、年齢別のキスショットを演じるかたちだった」「TVシリーズでは子供=忍の姿しか演じなかったので、ようやくキスショット本来の姿を演じられたのが感慨深い。続きが楽しみ」

 

 堀江(ゆま「どんな気持ちで演じられたか」という質問に)「(答えるのが)難しいですよね(笑い/神谷「何が?」)いろんな時代になっていくし」「ゴールデンウィークと春休みにスタートするじゃないですか。でもずっと先の時間にとんだりしたので、ここにきて出会いか!って思ったり」(神谷「羽川は(作品全体で)深く物語を描いてるほうだし」)「それを全部やっての「出会いが始まる」ってのは(いいですね)」「羽川には謎な部分がずっとあったので、それを消化してから演じられるのはうれしかった。可愛かった」

 

 櫻井「2011年(笑い)の収録時……鶴岡さんに傷の公開がいつになるか聞いたんですよ。そしたら(→鶴岡「2012年の「16月」じゃないか?」)って」(場内爆笑)「メメってだんだん大人になってきちゃってて(年齢的にはそうなんだけど、いろんなことに気が利くって意味で)」「“バランスがいい人”って意識で収録したらおじいさんみたいになってしまったりとか。そういう深いキャラなんだってことを収録の時に改めて感じました」


 神谷「時間的に早く見たくて最速の試写で鑑賞(櫻井さんの隣で見てた)、凄いものをみたという印象」「化物語を作ってるときに「よくわかんないけどこういう作品なんだ」って。それまで関わってきた作品から『化物語』にたどりついて、アフレコ時になにか新しいものを作ろうとしてるのかなって感じてはいたのですが。で、ゆまさんが「凄いものできちゃった」って」「完パケのDVDで初めて1話を見たとき「なんだこれ?」って感じがした。あの感覚(を味わった)はあの時だけだった」「TVシリーズだと(全77話分、1話からの)土台の積み重ねだが、(最初のエピソードを描いたこの作品では)あの感覚が今回の映画でまた味わえたんじゃないかなって」「声優は目的のない商売。どこが目的地で何をやったら正解なのかわからなくなってしまう。でも今回(『物語シリーズ』を)やってみたら「声優やっててよかった」って思った。今回1作目だから。2作目、3作目とやっていくうちにもっとそう思いたい」

 
 結びの挨拶。登壇順とは逆に。

  櫻井「試写で見てすばらしい体験をした。皆様もその体験を共有いただけたとおもいますので、周りの方にもおすすめしていただければ」

 堀江「ないと思っていたものが(爆笑)映画になってよかった」「本気で怖がれたし面白いと思える作品になっていた」「三本続いていきますので気になるでしょうで、II、IIIができた暁には……ありますよね?」(ゆまさん「必ずお届けしますので!」)堀江「――足を運んで頂ければと思います」

  坂本「舞台挨拶ってキャストを代表してするものなのですが、4人(今回の出演メンバー)全員そろって立てて良かった。私自身何度も確認したくなる、何度も発見のある作品です。しばしお待ちいただければ」

  神谷「TVシリーズ見たことない人って……(一人も手をあげず)」「(時系列で一番最初なので)TVシリーズを見たことない人がいたらおすすめしてください」「その先にシリーズ77話という長い(爆笑)……楽しい時間をお届けできると思いますので」「II,IIIはアフレコ中でして、3本続きますので……どれほどのスパンでお届けできるかわかりませんが(笑)お届けできれば」「三部作すべて完成したら、アニメ史のなかの事件(伝説)になるのではと思いますので、最後までお付き合いいただければ。ありがとうございました!」

(了) 

 

あ、念のため書いておくと、長男と三男がいる(後で気づいた……。さらにまあやも「イヤミつながり」だったw)けど、どうやら場内の九割九分は当然ながら『物語』シリーズのガチファンで埋め尽くされてたぽく、松系のコールは一切なかったです。みんな学校の始業式行ってたのかな。

 

この日この後は新宿の某店でつけ麺(新宿界隈ではかなりうまかった)を食し、海老名に移動してイオンシネマ海老名THXシアターで『スターウォーズ エピソード7 フォースの覚醒』を鑑賞(ここは行く機会があれば足を延ばす価値ありです)→また新宿へ戻り『ガールズ&パンツァー 劇場版』舞台挨拶を鑑賞。→宿へ。

別途こちらもレポートをあげます。

 

(1/18夜、ちょっとだけ読みやすくなるように修正)